ノア研究室
|会社案内|お問い合わせ|リンク|サイトマップ|
モニュメント
建築家 柴田幸泰 知的・産業クラスター 作品 まちづくり 環境への取組 福祉への取組 防災への取組 レッサーアートスクール
 
「住環境」

現在、我々を取り巻く居住環境が急激に変化してきている。住宅の高気密・高断熱化が進むことによって、建材の内部結露、室内空気質悪化などの問題が発生している。結露は住宅の寿命に関わる重要な問題である。室内空気質問題としては、化学物質に過敏に反応してしまうシックハウス症候群や、ダニ・ほこり等のアレルゲン物質が原因のアレルギーが挙げられ、特に建材から発生する化学物質については、既に厳しい法規制が始まっている。

シックハウス症候群は新築の住居などで起こる、倦怠感・めまい・頭痛・湿疹・のどの痛みなどと言った呼吸器疾患などの症状を言う。これらの問題は、生活の基礎となる住宅が原因であるため、家という大きな買い物をした人にとって、深刻な問題となりやすい。

これは、家屋など建物の建設や家具製造の際に利用される接着剤や塗料などに含まれる有機溶剤、木材を昆虫やシロアリといった生物からの食害から守る防腐剤、またはそれに類する揮発性有機化合物(VOC)に影響されているものと考えられている。VOCは主にホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、アセトアルデヒド、スチレンが挙げられる。またシロアリ等の害虫駆除などによる殺虫剤の影響である場合も報告されている。

これらは近年の住宅が気密性に優れているため、換気が不十分で悪化しやすいとされている。

シックハウス症候群は化学物質過敏症の一種とされ、原因物質を生活環境から減らすために、充分な換気や居住環境の改善が必要である。また、新築の家でも、夏にベイクアウト(住宅の建材内の化学物質が熱によって揮発する)が起こって化学物質の量が減ることもある。しかし最近では、これら原因物質を含まない建材(F☆☆☆☆等)や接着剤・塗料を使用する事が求められている。

これらの居住環境に関する問題を踏まえ、法基準に適合した建材の使用や、適切な換気計画、更に希望に応じた機能の付加等、長く快適に住まうための建物を計画している。

環境共生住宅

地球・地域環境を保全する観点から、地域の特性や住形態に応じて、資源・エネルギー利用や廃棄物処理の面で適切な配慮がなされるとともに、周辺の自然環境と親和し、かつ住み手が主体的に係わりながら、健康で快適に生活できるよう工夫された住宅、およびその地域環境を、環境共生住宅という。

地球環境の保全の観点では、住宅の生産・維持・廃棄に係わるそれぞれの過程で、省資源・省エネルギーを図り、自然・未利用エネルギーを活用するなど、地球環境の保全について、適切な配慮が求められる。主な手法として、エネルギーの消費削減や自然エネルギー・資源の有効利用、廃棄物の削減などが挙げられる。

周辺環境との親和性では、住宅の計画、構・工法、維持管理、住まい方などの面で、周辺の自然環境や地域社会等の親和を念頭に置いた配慮が必要である。生態的豊かさと循環性や建物内外の連関性に配慮し、地域社会・文化との調和を図り、住み手の共生的活動を支援しなければならない。

居住環境の健康・快適性では、住宅の内部・外部における居住環境の健康性および快適性等の実現について、計画、維持管理、住まい方のそれぞれの面での配慮が求められる。自然の恩恵を享受できるようにし、安全かつ健康で快適な室内環境を実現する。美しく調和したデザインとし、豊かな集住性が生まれ育つように配慮しなければならない。

雨水の循環利用や地表の透水化、自然地形の保全、緑の創出による大気の浄化や騒音の軽減、サンルームを設置して自然の恩恵を享受するなど、様々な手法がある。
自然

「自然環境」
ビオトープ


ビオトープ(Biotop、独語)は、生物の生息環境を意味する生物学の用語であり、また生物・環境教育の文脈では人工的に作られた生態系を指す言葉である。言葉はラテン語とギリシア語からの造語で、「bio(いのち)+topos(場所)」である。 また、人工的に生物群の棲息場所となるよう環境を整備した場所のことを正しくはビオトープ・ガーデンと言う。

この用語を積極的に用いるようになったのは、自然の開発の仕方の反省にたった所から始まる。特にヨーロッパにおいて、人工的に形作られた河川などの形態をより自然に近い形に戻し、それによって多様な自然の生物を復活させるとともに、本来の自然が持っていた浄化作用を利用する、といった観点から、多自然型河川護岸であるとか、親水工法といった言葉が使われるようになった。つまり、これまでは機械的に形作られてきた河川護岸を、生物の生息場所であると意識し、それを積極的に利用する方法が始められたのである。

長良川の景観や地場産業を生かした設計競技への参加等、自然環境に配慮した、人と自然が共生する設計を目指している。

参考文献

環境共生住宅 計画・建築編 ―環境共生住宅団地の計画から建築まで― ケイブン出版
別冊家庭画報 自然エネルギー住宅&バリアフリー 世界文化社
人と自然に優しい住まいづくり21世紀マイホームガイドブック岐阜県土木部住宅課
Page Top

有限会社 ノア研究室 〒500-8008 岐阜県岐阜市玉井町10番地
TEL.058-266-6770 FAX.058-266-8959 E-mail:info@noa-studio.co.jp
Copyright©2006 ARCHITECTURE DESIGN NOA; All rights reserved.
会社案内 お問い合わせ リンク サイトマップ